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直観万歳① 平泉にて

久々に。

気楽に。

 

忘れたくない体験と感情を書いておきたい。

 

平泉に行かれたことありますか。

 

いつものこと、ほとんど何も予習せずにせっかく近くまで行くのだから、と行くことだけ決めて当日を迎える。

 

でも数日前まで悩んでもいた。

3日間の旅の後、また丸一日働かないでそんなことしてていいの?と聞こえてくる。

 

その度に自分の中心に聞いてみると揺らいでるくせに絶対、行かない、と言わない。ので逆にこれは絶対何かあるんだろうと信用できた。

 

たった一泊24時間滞在した平泉で私にとってのその何か、を知らせるハイライトは3つあった。

 

一つ目は旅の仲間と別れ一人夕方平泉駅に着いて間もなくのこと、駅前の塩辛屋さんと話してお店を出たら空が真っ赤に広がっていた。迎えられてる、と思った。みるみるあたりは暗くなってgoogle mapを見ながら宿に向かうが、見当たらない。電話をするとなぜか予約した宿とは違う宿にかかって謝って切ろうとしたら、何が見える?ちょっと待って、と地図を持ってこられたのか自分の宿までの道を電話口で説明し出してくれた。

 

その先に階段が見える?と聞かれ、暗すぎて何も見えません、と答えると、

「そう、平泉は真っ暗なのよ。でも大丈夫。変な人はいないから。」

その言葉に自分の真ん中があったかくなって気付いてもなかった自分の不要な力みや殻がすべてが融けるようだった。

 

そういうことか。。浄土ってそういうところか。。

数十秒か数分、電話を握りながら無事階段が見え、宿に着けた。夕食時忙しいだろう時間に、客でもない誰でもない面識もない私のためにこんなことをできる人が平泉にはいるんだ。浄土なんだ。

 

そんなことをかみしめながら夕食と温泉に出かけた。

帰り、帰り道、誰も歩いてない。虫の声とカエルの声しか聞こえない。

信号もない。星だけが瞬いていて足を止めて口を開けて眺める。

 

大きな芝生の広場がある。自在王院跡地とgoogle map。

足を踏み込む。もちろん靴を脱ぐ。 裸足で芝の温度と感触を喜ぶ。

しばらく歩く。 どこまでも誰もいない。何も聞こえない。

芝生に横になる。星が瞬いている。芝生に包まれていく。星に包まれていく。

この安心感は何だろう。

誰もいない暗闇の中で背中に接する地球と視界の限り広がる星たちと。

その時私はいない。

地球であり星になっている。

風が吹いて私が在ることを思い出し

本当はいつまでもここにいたい。

この安心感は何だろう。

 

平泉に着いて4時間。

すでに浄土感に包まれ生きている心地がないほど穏やかに安寧にある。

 

失礼しました。まだ一つ目でしたね。

浄土のお話、また続けます。

 

この安心感、伝わっていると嬉しいです。

 

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